メザミー株式会社
(代表取締役)岡崎雄一郎氏
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目覚ましアプリ『メザミー』開発のきっかけとは
ーー:御社の事業内容について教えてください。
岡崎氏:『メザミー』という目覚ましアプリを運営しています。メザミーは、二度寝を防ぐことができるサービスです。
家を出る時間と、万が一寝坊した際に課金される金額(覚悟の金額)を自ら設定し、自宅(起床場所)から100m離れないと解除されません。
そのため、強制的に布団から出て外出する必要があり、寝坊した場合に課金する仕組みになっています。
つまり、寝坊しなければ事実上、無料でアプリを利用することができます。
ーー:メザミー開発の経緯を教えてください。
岡崎氏:自分自身が早起きが苦手なこともあり「なんとか二度寝をせずに起きられるようになりたい」と考えた結果がこのアプリです。
普通の目覚ましアプリは一旦は起きられるのですが、どうしても二度寝してしまうリスクがあります。二度寝を防ぐ目覚ましアプリは知る限り存在していなかったので、自分たちで作るに至りました。
ーー:アプリのデザインがシンプルで操作性もわかりやすく、使いやすいのも魅力ですね。
岡崎氏:はい。目覚める時間と金額を設定して、アラームが鳴ったら外出してスライドするだけですから仕組みも単純ですし、自分自身もシンプルなものが好きなので自然とこのように仕上がりました。
ーー:今後搭載したい機能などはありますか?
岡崎氏:みんなで一緒に早起きができる「グループ機能」があるのですが、現状は知り合いを招待してグループを作るみたいなクローズドな状態になっています。
このグループ機能に対し、例えばアプリ上で一緒にやる人を募集できるようなオープンなグループ作成ができるような機能を作りたいと思っています。
また、現状課金していただいたお金は全て弊社の利益となっているのですが、アプリを利用してくださる方達のモチベーションアップのためにも、報酬として還元する仕組みを検討しています。
Offers jobsは登録している人数が多く、レベルの高い人材が豊富
ーー:Offers jobs導入前はどのような課題に直面していましたか?
岡崎氏:iOS用のアプリの開発は、現状弊社の役員がエンジニアとしてプロジェクトにアサインしているのですが、Android用の開発をゼロからしてくれる方がおらず、探していました。
外注なども検討しましたが、レベル感やコミット感が合いませんでした。当事者意識を持ってプロダクトに取り組んでくれる方を探すこととなり、新しく人を採用するに至りました。
ーー:実際にOffers jobsを利用するに至った経緯を教えてください。
岡崎氏:以前からOffers jobsを利用していましたが、最近できたフリープランに魅力を感じ、より活用するようになりました。他の求人媒体もいくつか利用しましたが、Offers jobsは応募人数も多いですし、レベルの高い方が多い印象です。
ーー:どのような人材を募集しましたか?
岡崎氏:技術力は前提として、言われたことだけをやってくれる人より、課題やタスクを自身で判断し、実行できる自走力のある人を求めていました。また、当事者意識を持ってプロダクトに取り組んでくれるコミット力、それにこちらの意図を的確に汲み取る力も見ていました。
採用成功のキモは「求人票」にあった!ワーカーの興味を引くポイントとは
ーー:今回求人を出してから1ヶ月以内に採用に至ることができた秘訣はどこにあるとお考えでしょうか。
岡崎氏:どんな人・どんなスタンスの人が欲しいかがきちんと伝わるような求人票にしたことです。
具体的には、AndroidとiOSはクロスプラットフォームを利用すれば同じ言語で書けてしまいますが、そうではなく、それぞれのネイティブ言語で書ける人が欲しかったので、その旨をはっきりと記載しました。
「Androidのネイティブ言語で、Androidらしいアプリを作りたい方を募集しています」といった感じです。
正社員などフルコミットしてくれる人材の場合は、企業理念などに共感してもらった上で採用する必要があると思うのですが、今回は業務委託で仕事をしてくださる方を探していたので、業務内容の具体性を意識しました。
募集内容を絞ったことで、ピンポイントで向上心のある方が応募してくださった印象を受けています。契約してから違和感が生まれるのは嫌だったので、できるだけ要件を絞って募集を行ったのは正解だったと思います。
また、採用にあたって「優秀なエンジニアがどのような企業で働きたいか」を考えてみたのですが、その中には「ネームバリュー」や「ビジョンへの共感」があると思います。
ただ、現状の私たちにはそれがありません。それ以外でエンジニアを惹きつけられる要素といえば、「優秀なエンジニアが弊社には在籍しています」というアピールなのではないかと思いました。
そのため「弊社には技術力の高いエンジニアが所属していますよ」ということがきちんと伝わるようなアピールも心がけました。
ーー:実際に1名を採用に至りましたが、その方に対してはどのような印象を受けていますか。
岡崎氏:こちらの言ったことを理解して行間を読み、取り組んでくれる印象を受けています。また、本業が忙しいとのことで週に10時間だけ手伝ってもらっているのが現状なのですが、その点にも好感を持っています。
というのも、本業が忙しいということは、本業で所属している企業からもしっかりと求められている価値の高い方だということです。
もっと時間を取って欲しいという気持ちもありますが、本業をおろそかにせずしっかりコミットした上で、さらに自分の能力を高めるために副業に取り組んでいるというのはすばらしいことだと思います。
また、今回採用させていただいた方は人間性が弊社にマッチしていると思っています。エピソードトークとして、こちらから「月に1回は一緒にご飯に行きましょう」という提案をした際、その方は二つ返事でOKを出してくれました。
食事に行くことは業務とは直接関係ないですし、話す内容もほとんどが雑談なので、このような提案は嫌だと思う方も多いと思いのではないでしょうか。
しかし、食事という機会を通して、きちんとコミュニケーションが取れるかどうかの判断材料になります。業務に(直接的には)関係のないことであるにも関わらず、快く引き受けてくださるのは、こちらと親密になろうとしてくださる方だと思うんです。
そういう方はどんなことも自分事として考えて、責任感を持って仕事に取り組んでくれるんだろうなと判断しています。
月に1回の食事をお願いしているように、継続的な関係性を築くことに抵抗がない方と一緒に仕事がしたいですね。
「誰もやらないことに挑戦して行きたい。」同じ価値観を持ったメンバーを集めて、少数精鋭のチームを目指す
ーー:今後の展望について教えてください。
岡崎氏:「誰もやらないことをやる」というのが非常に大切だと思っています。
というのも、アプリを作っている会社は世の中にたくさんありますし、自分たちよりも優秀で賢い人たちがたくさんいます。AIなども流行っていますよね。だからこそ、誰もやらないことをやることに意味があるのです。
「これは自分がやらなくてもいい」と思ったらやる気がなくなってしまう私の性分も関係していると思います。
組織としては、大規模なシステム開発などをする場合に人を増やす必要が出てきたとしても、やみくもに人を採用するのではなく、優秀な人たちでの少数精鋭チームにしていきたいと思っています。
というのも、違った価値観・方向を向いている人を採用してしまうと、採用した側としてもされた側としてもあとあと苦しむ可能性が高くなります。そのため、厳選して本当に合っている人だけを採用して、教育していくのが一番よいと考えています。
ーー:今後、エンジニアを採用していくビジョンはありますか?
岡崎氏:具体的なところまではまだ詰められていませんが、多くの人の睡眠データや生活リズムをデータとして取れるので、データを使って何かできないかとは、考えています。
ただし当面は、今あるメザミーというアプリ・事業を大きくしていきたいというのが一番の目標ですね。
ーー:ありがとうございました。